無題

闘おうと思っていた。
なんとかなると思っていた。

独りでも闘えると。
仲間なんかいらないと。
私に付き合わされては可哀想だと。

でもいつも黒星で。
家に帰ってずっと泣いて。
戻る場所なんてどこにもなくて。

負けたくなくて。
現実を受け入れられなくて。
立ち向かおうと思ったけれど。

怖くて。

暗い海の底を見たら
飲み込まれてしまいそうで。
腰に携えた剣が
いつか自分を貫きそうで。
怖くなって逃げ出した。

誰もいない世界の隅で
大きな囲いを作ったら
自分がそこから出れなくなって
日の差し込まない篭城で
夜とも知らぬ空に向かって
星に許しを乞うていた。

キミが探してくれたから
私はそこからでてこれたの。
大雨の中立ち尽くしていた私に
傘を傾けてくれたのね。

雨はやっぱり止まないね。
ちょっとしたことで洪水になる。
でも、前ほど嫌じゃない。
キミが憂鬱を連れ去って
キラキラ光る宝石にかえてくれたんだ。

闘うのはもうやめるよ。
傍からみたら戯言。
そんなモノ、続いていたことが奇跡みたいなもので。

そろそろ目を覚まそうか。
私が逃げ続けた現実は待ってくれない。

でも夢みたいに忘れてはいけない。
そんなことがあったなあで終わってはいけない。
じゃないとまた同じことの繰り返し。

幸せな結果だけじゃなくて、痛みもすこし。
苦味があるから、コーヒーは美味しいんだから。
甘いだけじゃ、ココアでしょ。

それじゃあ、甘いだけの記憶とともに。
一杯のココアでおやすみね。
さよなら　２００８年の私。
おつかれさま。
最後は幸せな夢を。

２００９年の私へ。
目覚めのコーヒーはちょっと苦めで。
２００８年の痛みも幸せもすべて
受け継いでね。
どうか、どうか、忘れないで。
その次の年はブラックを飲まなくていいように。
頑張れ。




大好きな皆さんへ。
今年もどうもありがとう。
よいお年を。

私には言葉が足りないから。

今の気持ちを全部言葉にできなくて。

むしろ全然違うものになってしまう気がして。

でもやっぱり言っておきたくて。









ありがとう。
大好き。みんな。
片思いでもいいから笑。